【相談】日本で生活するうえで日本語能力があることの大切さ
私が日本で生活するタイ人に向けたビザや法律に関するコラムにおいて、繰り返し日本で生活するうえでの日本語能力の大切さを説くのには理由があります。
それは日々多くのタイ人に関するビザや法律に関する問題を解決するうえで「もしも、もう少し日本語能力があれば問題とならなかった。」という事例があまりにも多いからです。それは例えば日本人とタイ人の夫婦関係の問題であったり、子どもの学校や教育の問題であったり、まともな就労環境を得られない問題であったり、そこから発生する貧困の問題であったりします。貧困の問題は親から子どもへ引き継がれます。「うちの子はしっかりしている。子どもが頑張るから大丈夫。」というのは単なる希望的観測です。また、日本人の配偶者が亡くなった際の相続の際に他の日本人の遺族とコミュニケーションが取れずにいじめられることもあります。そこにタイ人同士の借金や自暴自棄になって宝くじにはまったら目も当てられません。はっきり言いますけど、いくら神様にお祈りしても、お坊さんに膝をついても宝くじが当たることはありません。また、以上の問題は他人の問題でも無ければ、ずっと未来のことでもないでしょう。あなたの問題です。
自分がタイ語も話せない、読めない場面を想像してみてください。
健康で文化的な生活を送る上で言葉の読み書きができることが重要であることに異論はありません。言葉の読み書きが人との協力連携を生み出し、多くの社会福祉を得る機会を与えます。これによって生活レベルが向上することは国連のデータからも明らかです。
人類はそうして生活環境を向上させてきましたし、国家ごとの市民が受ける福祉レベルの違いは市民の教育レベル、識字能力の違いと連動します。
皆さん、母国語においては読み書きに不自由せず、その文化圏においては国家の福祉と自由を享受できるでしょう。しかし、日本で生活する上で日本語能力が不足しているということは、ある側面において発展途上国で生活するようなものであり、得られる社会福祉と自由の享受を喪失していることになります。
もっと生活に密着した場面を想像してみれば、家族の間で共通言語のレベルが大きく異なるのとは関係をギクシャクさせます。喧嘩がおきやすくなりますし、仲直りするのにも時間がかかります。夫婦関係は新婚当初とその後は見える景色が異なります。長く夫婦関係を続けるのであれば、相手へのタフなまでの理解が必要でしょう。
日本で生活するのにおいて、日本語学習を趣味のレベルで捉えない方が良いと思います。生活をワンランクアップさせるためだけのものでもありません。必要不可欠なものです。
【オンライン日本語教室について】
ここから先は宣伝が含まれます。日本にて経済的に自立できるタイ人を増やしたい思いから＜オンライン日本語教室＞を開校しました。初めて日本語を学習する方向けのカリキュラムとなっています。
夫婦間、家族間のコミュニケーションが支障なくとれるための会話、子どもの学校からの連絡事項がきちんと分かるための会話・読解能力、現業労働に近いものになりますが日本の職場で支障なく働くための会話・読解能力、以上を身につけることを目的としています。ひらがなやカタカナ、簡単な漢字も学びます。
内容は週２回（１回１時間）の６人～１０人の生徒と日本語教師によるオンラインでの対面授業、そして授業の間にテキストを使用した動画によるオンライン自習が行えるようになっています。目標へは６カ月で到達できるように考えています。弊事務所と学習塾最大手の明光ネットワークとの共同でのプロジェクトとなります。以上を月額１０，７８０円（税込）での超低価格での提供になりますから家計の負担にもならないと思います。
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