私は日本に住む日本人男性です。友人の紹介で知り合ったタイ人女性とタイで結婚しました。結婚の手続きが終わったので入国管理局へ在留資格認定証明書を申請したところ不交付となりました。妻はまだタイにいます。早く一緒に日本で暮らしたいのですが、私はどうすればいいのでしょう?
在留資格認定証明書の申請が不許可になることは珍しいことではありませんので、再度申請をすることになります。しかし、前回と同じ要領で申請をしても再び同じ結果になってしまう可能性があるので、まずは何故不許可になってしまったのかを考える必要があります。
あなたの不許可理由はこの質問からは推測することができませんが、一般的な理由としては婚姻の真実性を疑われた、または婚姻の安定性を疑われたケースがよくあるようです。婚姻の真実性を疑われるとは文字通りその婚姻が偽物(偽装結婚)ではないかということです。また、婚姻の安定性とはその婚姻が今後も安定継続するのかどうかということです。勿論、婚姻は男女の恋愛感情が基本ですから、婚姻後間もなく離婚をしてしまうこともありますが、入管としては在留資格を許可してその後すぐに離婚をしてしまうような夫婦には在留資格を許可しにくいのだと思います。
しかし、その安定性をどこで判断するのかという疑問が生じると思いますが、私が今まで見聞したなかでは知り合ってから婚姻までの期間が短いご夫婦がその様な判断をされるケースが多いように感じます。最初に記した偽装結婚もそうですが、当人同士はいたって真剣な婚姻でもそれまでの経緯をきちんと説明できなければそのような疑いを持たれてしまうこともあります。逆の見方をすれば知り合ってから婚姻までの期間が短くても説明次第では今後の婚姻が安定継続すると判断され在留資格を許可されることもあるのです。つまりその婚姻の説明の仕方次第で可否の判断が別れることがあるので、申請には細心の注意を払うことが必要になります。
私自身の経験ですが婚姻案件の依頼を受けて自信をもって申請をしたところ、不許可となったのでその理由を聞きに行ったことがあります。そしてその結果、その外国の方は過去に日本で留学をしていた経歴があり、その際に風俗のアルバイトをしていたという情報提供があったと言われたことがあります。その事実を本人に確認したところ偽りの情報の可能性が高いことがわかった為、その点を説明しつつ再度申請をしたら許可になったこともあります。
今あげた実例は稀なケースだとは思いますが不許可理由には本誌面で記した以外にも様々な理由が考えられますのでその理由を解明することが先決です。それには入国管理局で理由を聞くのが良いと思いますが、遠方で入国管理局に行くことが困難な場合などは専門家に相談をするようにしてください。そしてその原因を払拭した説明資料を作成して再度申請をするようにしてください。