私の友人はオーバーステイでしたが、日本人の旦那さんと結婚をしてVISAをもらうための申請を行いましたが、先日入国管理局に呼び出されてそのまま収容されてしまいました。彼女を助けるためにはどうしたら良いのでしょうか?
このような相談はよくありますが、最初にお伝えしたいのは結婚=VISAではないということです。特にオーバーステイの方の場合は「結婚すればVISAがもらえる」と思い込んでいる方がいるようですが大きな間違いです。
確かに、オーバーステイの方が救済されているケースの大多数が結婚案件だということは事実なのですが、あなたの友人のように収容されてしまうケースも十分にあり得るのです。
あなたの友人がどのような婚姻生活をしていたのかは定かではありませんが、ありがちなケースとして完全な同居をしていないと判断をされた可能性があります。よく、仕事場が遠いから週末だけを一緒に過ごすという夫婦もいるようですが、そのようなことが発覚し、入国管理局からすればVISAをもらうための偽装結婚と疑われる可能性が高くなります。ご本人たちは互いに話し合って納得済みの週末婚だとしても、その理論は入国管理局には通用しないと考えたほうが良いでしょう。
夫婦生活には様々なスタイルがあると思いますが、このような場合では完全同居が大前提で、そこから初めて審査の状態に入れると考えるべきです。その位、入国管理局のオーバーステイに関する審査は厳しいので、入国管理局に疑われるような行動をしないようにしなければなりません。
さて、あなたの友人の件ですが上記のように結婚事態を疑われたのか、それともそれ以外の要因でVISAを許可するに相当しないと判断をされたのかはわかりませんが、いずれにしても厳しい状況です。出頭した人間を一度は自宅に帰したにもかかわらず、呼び出して収容をしたのですから、そこから改めてVISAを願い出ても可能性としては極めて困難であると考えます。
このような場合は入国管理局を相手に裁判をおこすことが考えられますが、その判決がでるまでは1年程度の時間が予想されます。そしてその期間は通常、収容されたままの状態なので夫婦ともに強い精神力が必要になります。また、弁護士に依頼をすれば相応の費用もかかります。これらを考慮したうえで訴訟を起こすのかどうかを判断するようお伝えください。