【相談】マッサージ師の招聘
現在、日本とタイで1店舗ずつタイ古式マッサージの店を開業しています。日本では日本人だけで営業しておりマッサージ技術の研修はタイへ行っておこなっている状態です。タイの店舗で働いているセラピストを講師として日本に招聘したいのですが、良い方法はあるでしょうか?
日本人スタッフをタイに行かせるコストを考えればあなたのような悩みを持つのは当然のことと理解できます。この質問は多くのマッサージ経営者から寄せられるのですが、残念ながらその方たちに喜ばれるような回答はできないのが現状です。
今の日本のVISA制度ではそもそもマッサージ師に対してVISAそのものがないのです。日本の就労VISAは専門的な技術や知識を要する職種に対して与えられているのが現状で、マッサージという職種はその中に該当しないと判断されているようです。
タイではマッサージは医療のひとつとして認識をされているようですが、日本ではそこまでの認識はされていないようです。また、一説によると日本では古くからマッサージの仕事には目の不自由な方が就く事が多いので、外国からマッサージ師を呼べるようになるとそういう方の働く場を失わせる事に繋がるから認めないという話を聞いた事もあります。
明確な理由はわかりかねますが、いずれにしても現時点ではマッサージ師に対するVISAはないのです。このような状況の中でどうしても呼びたいというのであれば短期滞在で呼び、その限られた期間のなかで日本のスタッフに技術を学んでもらうしかないのではと思います。しかし短期滞在では収入を得る活動は禁じられていますので、そのタイの方はあくまでも無報酬ということになるので現実的には難しいと思います。
または、あなたの店の講師としてではなく、経営者の一員として呼ぶ事ならば可能かもしれません。その方が経営者としての条件を満たしていれば「投資経営」のVISAが許可をされる可能性があり、もし許可をされたならば経営活動の一環としてあなたの希望する活動が可能になるかもしれません。
しかし、この方法もその方の会社に対する出資金の割合や、事業管理者としての経験などが問われますので、かなり難しい申請になると思います。専門家に詳しい資料などを持って相談する事をお勧めします。
