私は日本人男性と結婚をして8年が経過しています。夫は会社員で私は食材などを販売するタイストアーを経営して3年が経過しており、税金も払い売上も順調です。友人などからは現在のお店を会社組織にしたほうが良いとアドバイスと受けましたが、会社にしたほうが良いのですか? またその場合のメリットを教えて下さい。
会社組織にした場合の代表的なメリットは税金ではないでしょうか。会社になると経費として認められる範囲が個人経営に比べて広くなるのです。あなたのお店がどの程度の売上があり利益をあげているのか判らないので、断定はできませんがある程度の売上が安定しているのであれば、会社にしたほうが税金が現在より安くなる可能性があります。
次にあげられるのは取引先などに対する信用の問題です。個人で行っている場合に比べて、会社組織であるほうがより大きな取引や商売が可能になることが多々あるのです。また、金融機関から融資を受ける場合などにも会社組織であるほうが有利な場合があります。ただし、デメリットもあります。個人営業であれば利益がなければ税金は発生しませんが、会社組織であれば1年間を通して赤字であったとしても、支払わなければならない税金があるのです。このように良い面ばかりではないので、税理士などに相談してあなたのお店の実情にあった方向性を見つける事がベストだと思います。
また、あなたには関係のない事かもしれませんが、日本人や永住者と結婚をした外国の方が離婚をしてVISAの変更を考えた時に、会社組織を経営している事は大きな利点にもなります。その日本人との間に子どもがいたりすれば問題はないのですが、子どももなくまた、その結婚期間が長期でない場合などは適法に日本に在留するためのVISAに変更するのは、思いのほか大変なのです。
しかしこのような人でも会社組織を経営していれば、VISAの変更が許可される可能性が出てくるのです。もちろん、離婚後に会社を経営してもその可能性はありますが、経営して間もない会社では入国管理局がその会社の安定性に疑問を抱き、VISAを許可しないことも考えられます。
このようにVISAの面から見ても現在日本人や永住者などと、結婚をしている方がお店などを経営していて、利益を出しているのであれば今のうちから会社組織にしておくことは結婚生活が継続し、難しい状況になった時に大きな力を発揮する事もあります。