【相談】強制出国させられたタイ人とVISAを持っているタイ人の婚姻について
ワイワイタイランドの皆さん、こんにちは。同じ工場で働いているタイ人の友達の代わりに質問をしたいと思います。
友達は日本に来て10年ぐらいになります。日本人と結婚していましたが、今は離婚して6～7年になります。
ふたりの間には子供が1人います。現在、子供がいるので、彼女は3年間のビザを持っています。
離婚後、彼女は新しいタイ人の恋人ができて、（友達に確認していないので、確かではありませんが）
2～3年ぐらい一緒に暮らしていたそうです。しかし、1年前にこの恋人が警察に捕まって強制送還されてしまいました。
今、このタイ人の恋人が再び日本に戻って来られるように、友達は結婚の手続きをしようとしています。
私は友達のことが心配です。お金をかけて結婚手続きをしたのに、恋人が日本に戻って来られないのではないかと
心配です。岩岡先生、相談にのってください。質問は下記の通りです。どうかよろしくお願いします。
①日本人と結婚したことがあったが、離婚してしまったタイ人女性または男性は、
タイ人と再婚することができますか。そして、再婚した相手はビザがある人と結婚することで、
自分のビザを取得できますか。
②もし、結婚の手続きをしてビザがもらえるのであれば、どこで、どのように手続きをすればよいのでしょうか。
また、お金はどれぐらいかかりますか。
③入国管理局は、どのような基準でビザ申請を判断しているのでしょうか。また、どのように調べるのでしょうか。
結婚の手続きをする場合、経済的な面や仕事についても判断の理由になるでしょうか。
以上です。どうかよろしくお願いします。
①について
日本人と離婚したタイ人女性・男性共に再婚することはできます。
日本の法律では女性は離婚後６ヶ月間は再婚できません。これは、離婚後すぐに再婚を認めてしまうと
万が一すぐ妊娠してしまった場合どちらの子供か分らなくなるからです。さらに、日本は重婚を認めていませんので
相手が独身であることが前提です。
タイにもこのような婚姻要件があるでしょうからその要件を満たしていれば大丈夫です。
ビザの件ですが、今回の場合「定住者」ビザをお持ちだと思います｡定住者の方と結婚した外国の方は
通常「定住者」がもらえる可能性が高いです。「定住者」は仕事に制限がないので強力なビザの一つです。
②について
今回は､相手の方がタイに退去強制（強制送還）されたので、タイでタイの法律にしたがって、結婚の手続をして下さい。
日本の役所にはこのケースでは特に届出る必要は有りません。
そして、｢婚姻｣と言う事実を元に入管に対して在留資格認定証明書（VISAの推薦状）の発給を求めるか、
一度短期滞在で日本に入国し在留資格の変更を求めることになります。
費用についてですが、専門家に頼むと２０万から２５万円位ではないでしょうか。ただ､専門家によってちがうので
あくまでも目安です。また、残念ながら不許可になった場合専門家によっては返金してくれる人もいるので
最初に確認するようにしましょう。
③について
結婚のビザについて最も重要視するのはその結婚が真正なものかどうかです。
「定住者」は仕事に制限のない強力なビザですから、当然入管も慎重に調査､審査をします。
ポイントは､入管を納得させることのできる書類を出せるかです。
また、時には住んでいる場所まで行き近所の人に２人のことを聞き込んだりもします。
ビザがもらえるまでは、偽装結婚と疑われるような行動は慎むべきです。
経済的な面・仕事の面についてですが、さほど気にする必要はありません。
要は、今後その家族が安定した生活を送れるかが大事になるので、特別に裕福である必要はありません。
仕事についても、「定住者」であれば犯罪性がなく安定した給料をもらえるなら特に気にすることはありません。
ただし、「定住者」と結婚したオーバーステイの方はビザが出るまでは、不法滞在の状態ですので仕事をしてはいけません。
以上が一般的なケースですが、今回の場合は１年前に警察に捕まり強制送還されたそうなので、
５年間の上陸拒否事由に該当します。つまり、あと４年間はビザはもらえないでしょう。もちろん、タイで結婚はできますが
今すぐに日本に入国できるのはあなたのお友達だけで相手の方は最低４年間はまってからの入国になるので､
よく説明してあげて下さい。
いつも書いていることですが、今回の場合もお友達は工場で真面目に働いてるようなので､
犯罪性もなくお給料も安定していると思いますので、警察につかまる前でしたらおそらく「定住者」がもらえ
今ごろ幸せに暮らしていたのではないかと思うと非常に残念です。
たしかに、先程説明したくらいのお金はかかりますが、手続をするかしないかで
愛する人と離れ離れになるかずっと一緒に暮らせるかという天と地程の差が出てしまうこともあるのです。
