現在、日本人と結婚されているタイ人の方は多くいらっしやいます。その多くの方々は幸せに暮らしていると思います。しかし不幸にして互いの相性が悪く離婚するケースも見受けられます。
当事務所にも時々切実な相談者が訪れます。夫が生活費を入れない、すぐ暴力をふるう、家に帰ってこない等々。タイ人の奥さんの悩みは、日本人同士が結婚した日本人妻の悩みとほとんど同じです。しかし一般的にタイ人女性が結婚相手と知り合う場所は風俗店が多く、その店のお客さんというケースが多いと思います。そのような関係から最初から結婚生活に向かない性格の男性と結婚することがより多いと思います。
生活費を入れない
もともと風俗店に頻繁に通う男性は、遊びが大好きで金銭感覚に乏しくて、店に行くために借金していた人もいました。結婚後風俗の遊びが忘れられずに、また別の女性の居る店に通い、生活費を入れないケースもありました。
対策はあなたが昼間働き貯金をしておくこと。そして夜は家に帰り、夫の夜遊びを認めないこと。手紙や店のパンフレットなどは残しておくこと。浮気の証拠は日付を記載し残しておくこと。
暴力をふるう
これは妻からの相談、夫からの相談、どちらもありました。どちらも最低だと私は思います。ひどい場合は、必ず病院の診断書を残しておきます。そしてどうして暴力を受けたか前後のやり取りを全てメモしておきます。後日、警察や裁判所、入管などで大変役に立ちます。
家に帰らない
何件も相談がありましたが、夫が何日も帰らない、電話もつながらない、仕事先にも行っていない。これは最寄の警察署に捜索人願いを提出すること。借金の督促状があるケースが多いので、自殺などが心配です。 夫が何日も帰らない、しかし仕事はしている。これは夫に別の女性がいる可能性があるのでよく夫婦で話し合うこと。そして合意したことを文書で残すこと。後日大変役に立ちます。また勝手に離婚届を提出されないため、市役所の戸籍担当者に離婚届不受理願いを提出しておけば離婚はできません。
子供のことについて
不幸にして離婚が避けられない場合、子供の親権について争いがおきます。この場合、女性に親権を取らせるケースが多い気がしますが、タイ人の母親が子供を置いて離婚した場合は、子供は父親に取られる可能性があります。たとえ3日の家出でも必ず子供を連れて出てください。養育できる環境、例えば仕事と住まいなどがあれば、子供もビザも取れる可能性が大きいと思います。