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ワイワイタイランド.COM >  コラムカテゴリ >  ジャアク商会のガヤガヤタイランド >  【情報】不動産購入ブームのタイの裏側

【情報】不動産購入ブームのタイの裏側

日本人も含めた外国人の間でタイでの不動産購入が注目されている。資産の有効活用が求められているいま、分散や利益獲得のためにもタイで不動産を買うのは検討されていい材料なのかもしれない。
 
外国人は個人名義でタイの土地を買うことができないので購入するのは一戸建てではなくマンションになる。タイでは日本で言うところのマンションをコンドミニアム、略してコンドーと呼んでいるが、呼び方が違うだけで同じと考えればいい。
この件で最初にたずねられるのは販売価格だ。しかし、これはそれほど安くない。タイは日本より物価が安いので不動産価格も安いのではと思われがちだが、タワーマンションの価格が下落傾向にある日本と比べると、同じくらいかやや高いくらいだ。手を出せるのは退職金を手にした元サラリーマンか富裕階級と呼ばれるクラスに属する人たちだろう。

 
これを購入して、値上がりするのを待ってから売る。タイは後進国から発展国に向かっている途上にあり、不動産価格も高騰する一方にあるから投資や投機の対象には向いている。タイには固定資産税も相続税もない。日本のように税金で目減りすることは考えなくていいから資産のある人間はいくらでも不動産を買えるし、実際に持っている。それに便乗する形の中級レベルの資産家も参入して、タイの不動産業界は大活況だ。

 
しかし、タイの不動産物件の問題はクオリティにある。地震に備えて強固に作られている日本のマンションに比べると、タイのコンドーは弱々しい。30階以上の高層コンドミニアムでも床や壁は薄く、2階建て軽量鉄骨構造の民家以下程度の強度しかないようにも思える。日本人の感覚からすると「本当にこれで大丈夫?」になるが、それでも売れているのは購入後の値上がりが期待されているからだろう。

 
ただ、このような造りの弱い物件に、どれだけの耐久力があるのだろうか。買ったはいいが売るころには崩壊して……という悪夢のような展開もあるうると思えるくらいコンドーが乱立しているのが最近のタイでありバンコクだ。資産価値が高まるどころか不良債権化して……などという話は、これからじわじわと出てくるのかもしれない。

 


建築を発表する前から販売を開始し、完成前に完売するのが業者の基本姿勢
 


不動産は投資になる。住居用ではなくレンタル用として購入するのもあたりまえ