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【情報】買い物天国も今は昔…

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上野名物アメ横の雑踏。
たたき売りされている服飾雑貨はタイより安い

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タイでも、安い買い物をしたかったら場所を選ばなければならない

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1バーツ=3.5円を超えている現在、ものによっては日本で買ったほうが得をする

 

相も変わらずタイバーツが強い。日本から来ると、その強さをヒシと感じてしまう。両替所で1万円を渡しても、もはや3000バーツも戻ってこない。これでは心理的に、あまりたくさん買い物したくなくなってしまう。

物価もじわじわ上がっている。原料高で食品の値段が上がり、コーラなどのソフトドリンクはすべて1バーツ上がった。たった1バーツと言うなかれ。バンコクの市バスが一度に50サタンずつしか上げないことを考えると、かなり大胆な値上げなのである。

それはさておき、数年前に比べると日本人がタイ国内を旅行しても割安感が得られないことははっきりしている。前記のようにタイバーツが強くなっていることもあるが、日本国内で売られている商品がデフレの影響で非常に安くなっているからだ。

ものによってはタイで買うより断然安い。それを痛感するのが衣類である。産地直売のタイが安かったのは過去の話で、人件費の安い中国で大量生産しコストを下げている「ユニクロ」の商品のほうがタイの市場で買うより安かったりするのだ。高級化を図って値段も上がり気味の最近のユニクロだが特売商品は驚くほど安い。同社を追撃する「しまむら」はもっと安く、タイの市場でも買えない値段で商品が山積みされている(大人用衣類1着100円も珍しくない!)。さらにいいのは日本国内で販売する商品だからクオリティが高いこと。タイにも安いものは多いが、こちらはやはり安かろう悪かろうで、それなりの質を求めるとけっこういい値段になってしまうのだ。

タイ国内で売られている服飾雑貨にも安いものはある。しかし商品タグをよく見ると、それらのほとんどは中国、ベトナム、カンボジアからの輸入品だ。安い商品は海外から仕入れる……タイはすでにそういう国なのである。

物価も上がり、それなりの予算がないと楽しく旅も生活もできなくなってしまったタイ。私の周辺にも「安く買い物したいから日本に行こうかしら?」なんて言うタイ人が増えて来ている。はてさて2008年のタイはどうなるのか、静観してみたい。