■質問
タイから質問です。タイでは友だちとカフェレストランを共同経営した経験があり、先日、日本に住む友達と話をし、東京におしゃれなタイレストランを出店したいと考えるようになりました。どのように準備をすればよいでしょうか?
■回答
はぁ~い。慌てない慌てない。ひと休みひと休み。って、そんな場合じゃないですね。
いくつかの方法がありますが、あなたにとって最適と思われるプランを一つ紹介します。
まず、資金が必要です。東京で店舗を確保し、事業を継続するため500万円から1,000万円の資金確保の目途をつけます。
次に、タイ国公証人においてあなたの住所、名前、生年月日、サインを証明する宣誓供述書を作成します。
次に、どこにお店を出すべきか、自分の目で確かめましょう。また、日本に住む友達をビジネスパートナーとし、食品衛生管理者の資格を取得してもらいましょう。なお、この資格は講習を受けることで簡単に取得できます。
もし、理想の物件が見つかった場合、会社の設立後でないと契約できないのか、設立前でも契約できるのかは、大家さん次第です。交渉が難航する場合、仲介役の不動産屋を変えるのも手です。なお、設立前に契約をする場合、後日無料で会社の名義に書き換える約束をしておきます。
また、物件を借りる前までに会社の資本金相当額とする500万円を友達名義の日本の銀行口座に入金しておきます。なお、この時の通帳の記載は会社設立に際して非常に重要です。専門家の指示に従いながら、送金準備をした方がよいでしょう。
物件の契約目途が立った時点で会社を設立します。先に会社だけを設立しておくことも可能ですが、この場合、物件契約後に本店移転の必要性のある場合が多く、コストがかかります。また、後戻りするにもコストがかかってしまいますね。なお、会社設立に際しては、資本金を500万円以上とし、代表取締役をあなたと友達の2人とします。なお、後ほどあなた1人を代表取締役とすることを予定しています。
会社設立後、会社の銀行口座を開設します。
物件の確保ができましたら、内装工事が必要になります。注意すべき点は、飲食店営業許可を得られる内装にすることです。過去に飲食店をやっていた物件を借りた場合、その基準を満たすのは簡単です。そうでない場合、営業許可の基準を満たすよう、立ち合いをする友達を含めて、工事業者としっかり打ち合わせしましょう。
なお、開業準備中から経営者ビザの申請ができるようになっていますが、法令改正の影響から、開業準備段階でのビザは許可されにくいです。よって、ビザの申請は飲食店営業許可後のタイミングに行うのがベストです。
また、かつては1人で会社の経営をし、営業を行う形で経営者ビザの取得ができました。しかし、現在では許可は困難であり、あなたの場合、アルバイトでも構いませんからキッチン、ホールスタッフを雇用する必要があると思われます。つまり、あなたが経営のみに専念できるようにするためです。
このように事業を始めるということは多額の出費を要し、多くの責任を背負います。チャンスを見つけて炎や風のように行動するため、一時、林や山のようにチャンスを待つ姿勢も大切です。
やはり「慌てない慌てない。ひと休みひと休み」は大切ですね、一休さん。