【情報】タイの占いは当たるのか
タイ式占星術の結果、まあまあの未来で満足の私
よく当たると言われるタロット占いに挑戦中
人相でも未来は見える（らしい）。顔が悪ければ整形しろとでも言うのだろうか
寅年生まれの男はみんな「虎の目」をしている……なんてのはウソ。
勢揃いしたタイの占い師たち。占星術、手相、タロットと、お好みで指名できる
タイ人の信仰心が強いのはみなさんもご存じだろう。ことあるごとに寺院やモスクに行って礼拝しているし、その延長で占いもよく信じる。主流は占星術だが手相も人気が高く、あるいはその両方を取り混ぜて運勢を占う。しかし、それらは私たちになにをもたらせてくれるのだろうか。
10年ほど前にバンコクのワット・ポーで占ってもらったことがある。その時の占いによると、僕は36歳で結婚して40歳になるまでに２人の子供がいるはずだった。同時期に別の場所で占ってもらったが、結果は似たようなものだった。占星術なので結果はあまり変わらないのだ。しかし、現実はいまも独身だし、離婚もしていない。予想は見事にはずれたが、あれはデタラメの託宣だったのか、僕の努力が足らなかったのか。
その間、結婚しようと本気で思った相手がいたが、これは逆に占星術のおかげで成立しなかった。僕も彼女も寅年生まれだったため、本人が「やめたほうがいい」と思いこんでしまったのだ。それで見事に関係終了。これにはがっかりしましたね。でも、たしかにどちらも大変に気が強くて、お互い間違ってても一歩も引かないことはありましたが。
こういうことがあるためか、タイ人は誕生日が何曜日であるかとか星座がどうしたとか、やたらと気にする。これで「占星術は基本的にデタラメです」なんて誰かが言い出そうものなら僕は爆発してしまうぞ。
占いの功罪の話はいたる所で耳にする。たとえば知り合いの女の子が結婚しようと思って寺院に行き、２人の未来を見てもらったら「やめたほうがいい」という結果が出た。それで一度は断念したのだが、どうしてもあきらめきれない彼女は別の寺院に行って相談したところ、今度は逆に「吉」と出て、彼らは晴れて結婚と相成った。占星術は誰が見ても同じ結果になるはずでは？と思ったし、見料が最初の寺院の20倍と聞いて「まさか買収？」とも考えたが、幸せだったらそれでいいかと思ったりもした。
しかし、その女性の亭主は結婚から２年もたたないうちに事故死してしまったのである。昔から当たるも八卦、当たらぬも八卦と言うけれど、こういう現実を目の当たりにすると、やはり占いは信じたほうがいい……のかもしれない。
