サワディーカップ!
2020年7月9日、「市民パートナーシップ法案」として同性カップルに結婚とほぼ同等(公的に配偶者同等のパートナーとして登録できる他、養子に関する権利や相続等について通常の結婚と同じ法律の状態とする。)の関係を認める法案についてタイ政府から発表がありました。
法案は「こういう法律を作るアイデアがあるけど、どうですか?」という案に過ぎませんので、まだ正式に法律として制定され、施行された訳ではありませんが、内容としてタイ王国憲法に違ものでも無さそうですし、人の重大な人権を侵害する内容でもないため、今後、タイ国議会での可決をもって施行される見通しです。
(法律というのはまずアイデア(案)が示される→アイデアについて国会で審議される(場合によって国民に意見を問う)→決議にかけられる→国会議員の賛成多数で可決となれば、その法律が正式に国民に示され、熟知の期間を置く→一定の期間後、施行され、法律の効力が発生する。以上の流れとなり、法案が実際の法律として効力が発生するまでは時間がかかります。によっては数年以上かかることもあります。)
現在、日本ではパートナー双方の国で同性婚が合法であれば、<特定活動>というビザが交付され、日本にてパートナーが一緒に生活することができます。国の法案名を見ると「パートナーシップ」という表現がなされていますが、現在、報道をもって聞く限りでは婚姻と同等の法的地位を得られると考えられるため、実質的に婚姻と同等と日本の入管も捉える可能性が高いでしょう。
以上の法案が認められれば、タイ人同士の同性婚はもちろんのこと、他に同性婚が合法な国がパートナーであれば日本で一緒に生活することができます(もちろん、もう一方がなんらかので適法に日本に在留している必要があります。)
しかし、日本では同性婚が法律で認められているとは言えないため、日本人とタイ人のカップルでは<特定活動ビザ>はまだ認められないでしょう。婚について私自身の感想を申し上げますと、同性婚に賛成する理由はたくさん思い付きます。逆に同性婚に反対する理由は全く思いつきません。よって日本でも同性婚を認めたらいいのに、それによって幸せになる人が増えればいいなぁ、と思っています。同性婚は「幸せになるとは限らない」という意見を言う人もいますが、そりゃそもそも結婚とはそういうものでしょう。
タイ国の「市民パートナーシップ法」は法案が政府から示されただけで、法律としてはまだ成立していません。よって、まだ同性婚が認められたとはいえませんが、早く同性婚が認められるとなぁ、と思っています。