タイを代表する『ナムプラー』と、古来から日本の食文化を支えてきた『麴』。二つの発酵の出会いは、塩麴以上に深く素晴らしい味わいです。豊富なアミノ酸の旨みに漬け込まれて水分が抜けた太刀魚を揚げ焼きにすると、もっちりとした食感に香ばしさがプラス。ハーブ香る揚げ油をかけることで、さらに濃厚な味わいが楽しめます。鶏肉や豚肉をナムプラー麴に漬けても、とても美味しくなります。
1. 材料にはかなりの時間差があるので、①ナムプラー麴、②太刀魚のナムプラー麴漬け③揚げ焼きの順で用意する
2. 米こうじをほぐし、よく混ぜ合わせ、小口切りした唐辛子を入れる。容器に入れ、軽くふたをして、常温か、冬場は暖かい場所に置く。1日1回混ぜながら夏場なら2週間、冬場なら1ヶ月置く。
3 出来上がった2のナムプラー麴に太刀魚を冷蔵庫で5日間漬ける。
4. 余分な麴を落とし、バイマックルーとレモングラスのみじん切りをまぶし、ペーパータオルで軽く水分を取り、多めのサラダ油に にんにくのみじん切りを入れ、揚げ焼きにする。お皿に取り、揚げた油を回しかけ,ざく切りにしたパクチーとディル、レモングラスを飾る。
レシピ・写真:北野和枝
大阪にある一軒家スタイルのタイ料理割烹「アーティストプリック」のオーナーシェフ。アメリカで初めてタイ料理に出会い、魅せられ、アメリカでタイ料理を修行。日本の旬の食材を積極的に取り入れながら日本ならではのタイ料理を作る。食を通じて異文化交流、世代間の交流活動をしています。